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商品紹介ブログ

2023/11/17 15:08


©︎Arboretum Kalmthout

ベルギー、アントワープ州立植物園さんでCrafted Mobile™️のコレクションをご覧いただけるようになりました。
180年を超える歴史を持つArboretum Kalmthoutさんは世界中の樹木を集めて展示育成している公的な樹木園さんです。ブリュッセル郊外に位置する広大な敷地では多くの植物が季節を彩り、学術的な意味にとどまらず家族で楽しめる施設として運営されています。

Arboretum Kalmthout
※施設写真は全てカルムトハウとさんのご厚意によって使用を許諾されたのものです。

今回コレクションしていただいたのは、代表の小田切がアートワークとして創作しているクラフテッドモビールの一群です。
スタジオのある埼玉県飯能市界隈の風景が循環的に生み出している葉っぱを中心に、小枝や落ちてきた鳥の羽などを含めた作品を空輸で納品いたしました。


スタジオ周辺の集落で見られる枇杷の葉、金属加工を行う町工場から排出される超硬チップ、付近の河原の石灰岩。

Crafted Mobile™️は身近な素材のバランスを考え直し、風景の中から新たな価値を生み出す試みです。循環的に生み出される素材のリズム、異なるもの相互のバランスに目を向け、狭義ながらその調和を表現するものです。フランスへのお届けからはじまり、イタリア、スペイン、ベルギー、スイス、イギリスとヨーロッパ全域に配送エリアを広げ、アメリカ、カナダ、香港、シンガポールなどへの配送も行なっています。地方は多くの魅力を持っています。その一つをヨーロッパで高く評価していただき、北米からアジアへと広がりを見せていることは、地方がもつ可能性に他ならないと感じています。

Crafted Mobile


私たちのスタジオがある埼玉県の飯能市やその周辺地域である多摩地域では古くから林業が盛んです。音の出せる作業場はないものかと探して行き着いたこの土地ですが、その土地の歴史や産業を学ぶことは未来をDIYするために重要です。そこで林業を自然と学ぶことになったのですが、その循環的なリズムに着目しています。林業の持つ大きなリズムはとても長く、一度途切れると再興に途方もない年月を要しますが、一方でその葉っぱに目を向けると幹の成長サイクルの中で何度も収穫できる収穫できるリズムを持っていることがわかります。

すみません。ブログを書いている時間がございません。製作の方から戻ってきなさいと連絡がありまして、また書き加えたいと思います。
今回のコミッションワークに際し、提案を喜んでいただいたものの、空輸に耐えるパッキングを創出できずお届けできなかった杉の葉のモビールの画像を添付させていただき中断といたします。

杉玉と同じく半年をかけて色が変化し、美しいレッドブラウンの葉が持つ魅力を、、、それに関しましても、また書きたいと思います。

杉の葉、その杉材、その林道の石


半年を経て染まった杉の葉、その杉材、その林道の石_ボックスのディテールが更新されているのは絶え間ない研究心からです。